疾患別解説⑮ 斜角筋症候群;原因と治療法

斜角筋』は、側頸部にあり、頸椎から第1肋骨に付着する筋肉で、「前斜角筋」、「中斜角筋」、「後斜角筋」の3つの筋肉で構成されています(下図参照)。

斜角筋症候群』とは、前射角筋と中斜角筋と第1肋骨との間にできる隙間(斜角筋隙)を通る「腕神経叢」と「鎖骨下動脈」が、斜角筋が凝ることにより圧迫された状態を言います(下図参照)。

主な症状は、首凝りや肩凝り、腕の痺れやマヒ、神経痛、筋力低下などで、なで肩の女性に多く見られます。

斜角筋症候群の検査法には、以下のものがあります。

アレンテスト
患者の後方に立ち、一方の肩関節を90度 外転、肘関節を90度 屈曲させ、橈骨動脈の拍動を触知する。
次に、顔を健側に向けさせ、首を強く回旋させ、拍動の減弱、または消失すれば陽性とする(下図参照)。

アドソンテスト
患者をイスに座らせ、両手の手掌を上向きにし、大腿の上にのせる。
患者の前方に位置し、両手の橈骨動脈の拍動を触知する。
次に、顔を患側に回旋させ、頭を後屈させながら、息を深く吸い込んで止めさせ、橈骨動脈の拍動を確認する。
拍動が減弱または消失すれば陽性とする(下図参照)。

治療として、姿勢の改善、運動療法、牽引、リハビリ、温熱療法、薬物療法などが行われ、首・肩周りのマッサージも効果的です。

斜角筋症候群に効果的なツボには以下のようなものがあります。

缺盆(けつぼん)
 : 鎖骨の中間点で、鎖骨の上のくぼんだところ。

肩井(けんせい)
 : 第7頸椎(首の付け根の最も盛り上がった骨)と肩の先端の中点。

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