疾患別解説㉘ 躁(そう)うつ病 ;症状と治療法

躁うつ病』とは、「感情障害」や「気分障害」とも言われ、軽い『うつ状態』を含めると、日本人口の10~20%に見られると言われています。
家族性に起こることも多く、どの年代にも見られるが、特に中高年で発症することが多いです。
性格的には、責任感が強く几帳面な人が発症しやすい傾向にあります。

病型としては、「躁状態」または「うつ状態」が単独に起こる『単極型』と、「躁状態」と「うつ状態」が交互に起こる『双極型』があります。

症状として、「躁状態」では、異常に行動的で、多弁で、自信過剰であるが、目的や意味のない行動が多く見られます。
「うつ状態」では、周囲との接触を断ち、家に閉じこもって、気分も塞ぎ込んでしまいます。
「うつ状態」には日内変動があり、午前中はうつ症状が強いが、午後になると軽減する傾向にあります。

うつ病の初期症状に『不眠』があり、特に「早朝覚醒」を訴えることが多く、うつ病が改善すると不眠も改善することが多いです。

うつ病の診断基準として、次の9項目のうち、5項目以上が同時に当てはまり、その症状が2週間以上継続している状態を『うつ病』としています。

① 抑うつな気分
② 興味や喜びの消失
③ 焦燥感や制止
④ 易疲労性や意欲の低下
⑤ 無価値感や罪責感
⑥ 思考力や集中力の減退
⑦ 自殺観念や企図
⑧ 食欲や体重の異常
⑨ 睡眠障害

治療として、カウンセリングなどにより、患者の話をよく聞き、患者が抱いている無価値感や罪責感などを取り除き、徐々に周囲に適応するように進めることが重要です。
また、「抗うつ薬」や「抗不安薬」などの薬物療法が行われます。

症状は3~6ヶ月ほどで回復することが多いが、再発も多く、患者を取り巻く周囲の理解が大切となります。

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