疾患別解説㊹ 心臓弁膜症 ;原因と症状

心臓弁膜症』とは、血液の逆流を防ぐための「弁膜」における障害を言います。

これには、①血液を通過させるべき時に完全に弁が閉じない『弁口狭窄症』と、
②逆流を防ぐために閉じるべき時に完全に弁が閉じない『閉鎖不全症』とがあります(図1参照)。

図1

原因として、リウマチ熱から心内膜炎を起こし、10数年後に弁膜症となるものが最も多く、その他、動脈硬化症、高血圧、梅毒などによるものがあります。

好発部位は、約80%が『僧帽弁』で、次いで『大動脈弁』に多く見られます(図2参照)。

図2

僧帽弁弁膜症
僧帽弁弁口狭窄症』は最も頻度の高い弁膜症で、心臓の拡張期に左心房圧が上昇するため、心房細動や心房内血栓形成を起こしやすいです。
症状として、肺のうっ血による呼吸困難や血痰などを呈します。
僧帽弁閉鎖不全症』は心臓の収縮期に左心房圧が上昇するもので、心房細動、動悸、息切れ、倦怠感などを呈します。

大動脈弁弁膜症
大動脈弁弁口狭窄症』では、心臓の収縮期に雑音が聞かれ、最高血圧が低下して小脈となり、倦怠感、易疲労、めまい、失神などを呈します。
大動脈弁閉鎖不全症』では、心臓の拡張期に雑音が聞かれ、最高血圧が上昇し、最低血圧が低下して脈圧差が大きくなり、労作時の呼吸困難、息切れ、動悸、倦怠感などを呈します。

治療法として、内科的治療では、強心剤や降圧剤や抗凝固剤などの薬物療法が行われ、
外科的治療では、弁置換術や弁切開術などが行われます。

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