疾患別解説㊽ 低血圧症 ;原因と症状

(1)概念

低血圧症とは、最高血圧が日常的に100㎜Hg以下のものを言います。最低血圧は60~50㎜Hg以下とされますが普通は用いりません。

(2)分類

低血圧症には本能性低血圧症・症候性低血圧症・起立性低血圧があります。

本能性低血圧症は、本質的要因によって起こるもので遺伝関係が見られます。瘦せた無力性体質の人に多く、比較的女性に多いです。

症候性低血圧は、内分泌の機能低下やその他の消耗性疾患から起こることが多く、代表的な疾患にアジソン病やシモンズ病などがあります。

起立性低血圧は、主に自律神経の異常によって起こるもので、「立ちくらみ」と表現される症状です。立ち上がったときや長く立っているときに一過性に最高血圧が20~25㎜Hg以上下がり、意識を失いそうになるものをいいます。

起立性血圧の原因は若年者では自律神経の機能異常による起立性調節障害によるものが多く、中高年者では糖尿病性ニューロパチーによるもの、パーキンソン病、シャイ、ドレーガー症候群によるものなどが多いです。低血圧症の原因の90%程度は本能性であります。

(3)症状

諸種の不安愁訴を訴えますが、合併症は少なく高血圧に比べて予後が良いです。倦怠感や易疲労性・手足の冷え・肩こり・胃のもたれ感や食欲不振・便秘・頭重・集中力の低下などを訴えることが多いです。

(4)治療

栄養を十分にとり、生活の摂生に努めます。食事は高カロリー・高たんぱく食を取るようにします。適度の飲酒も効果的です。

夜更かしのタイプの人が多いので、早寝・早起きに心がけ、早朝の散歩など適度な運動を行うとよいでしょう。

起立性低血圧に対しては、転倒による外傷に注意してください。

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